子どもを見つめた療育を 『 児童発達支援センターつくし園 』

2018年10月5日

2018年8月に浜川町にある「児童発達支援センター つくし園」を取材しました。

つくし園外観

つくし園外観2

つくし園は、ハンディがある、成長に気になるところがある子どもが通う園です。
また、その保護者を支援しています。
ハンディがある子どものための療育施設は、近年増えていますが、つくし園は、週5日療育を行う数少ない園です。
ハンディがある子どもの、幼稚園のような施設と言えます。

対象児童

知的障害児、知的障害がある肢体不自由児、知的障害がある聴覚障害児、重度心身障害児、その他市町村が通園が必要であると判断した子どもで、就学前の幼児
※基本的に医療的ケアには対応していません

クラス数

定員30名、クラス数は3クラスです。
子どもの特性に合わせ、0歳~年長児の年齢混合で分かれています。

通園方法

在園児は、高崎市内に住んでいる子どもがほとんどで、多くの子どもがバス通園しています。
近くにお住まいの場合などで、保護者が送迎している場合もあります。

通園部門の療育内容

1日の流れの基本は、午前9時30分に登園し、午後3時30分の降園です。

集団療育では、制作・リズム・粘土・お絵かき・散歩・シャボン玉・運動サーキットなどの活動を行っています。
個別課題学習では、子どもの心身の状態に応じ、模倣・知覚・粗大運動・微細運動・目と手の協応・言語理解・基本的生活習慣・社会性のある遊びの各領域から課題設定し、職員と1対1で取り組みます。

ひとりひとりの自立を助ける

つくし園では、自立(支援付き自立)を大切にしています。
子どもが生活しやすくなるよう、自分で判断して行動できる力を身につけてほしいという思いがあるそうです。
自立に向け、ひとりひとりを見つめ、視覚的支援、構造化を取り入れながら療育を進めています。

例えば、「〇〇くんは赤」「△△ちゃんは青」というように、クラスでそれぞれの子どもにカラーを設定し、ロッカーやランチョンマットなど、ひと目でどの子の場所かがわかるよう色で区別をしています。
また、いたるところに写真やイラストがあり、わかりやすい工夫がされています。

つくし園表示5
これはおやつや給食の時につかう食事マットです。子どものカラー別になっています。

さらに、先生方は無線機を身につけて常時連絡を取り合っており、とっさの時にも助け合える態勢で過ごしています。

主に知的な支援が必要なお部屋

つくし園表示2 つくし園表示3
壁に掲示してあるスケジュールには、1日の流れを細かく示してあります。

ピンクの「やりません」矢印は、わざとやらないプログラムを作っています。
予定外のことにも対応できる力を育てるため、”予定変更になった”ということを学習する機会を設けているそうです。

さらに、教室は、子どもの特性に合わせ、さらに細かく部屋分けがされています。
「あそぶ」スペース、「きゅうけい」スペース、「しょくじ」スペース、というように低い衝立で区切られており、行動の切り替わりを示しています。

つくし園あそぶスペース
ここは、あそぶスペースです。
ロッカーの上に登ってしまう子もいるため、ロッカー上に一部ガードを施してあります。

つくし園勉強の部屋
ここは、「ひとりでべんきょう」のお部屋です。
特性に合わせ、助けを借りず、自分の力で課題に取り組む時間を設けているそうです。
保護者や保育者に頼ることが多い園児が、”ひとりで取り組む”という時間を過ごし、達成感を味わっていくのは、自立にとても大切だと感じました。
家庭では甘えてしまってなかなか難しい取り組みも、園では頑張って取り組んでくれそうです。

主にからだへの支援が必要なお部屋

小児医療センターや療護園などでリハビリを行う日以外は、ほとんど元気に通園しているそうです。

つくし園いす

肢体不自由の程度は人それぞれなので、ひとりひとりに合った支援を行っています。
たとえば、いす。その子に合った、特別ないすで生活しています。

日中の活動は、職員がお手伝いをしながら、散歩、砂場、トランポリンなど、からだをつかったあそびが中心です。

つくし園給食

写真は、取材をした日に調理されていた給食の一部です。
給食は、主食からおかずまで自園調理し、形状や量などを子どもの発達段階や特性に合わせて提供しています。
噛むことが難しい子、スプーンを持続して持てない子など、特性に応じて支援しています。

食べ物を食べること自体が難しい子どもも多いそうですが無理のない範囲で取り組むことで、食べる量が増えてくるそうです。
スモールステップで繰り返し見守り続けることが、とても大切なのだと感じました。
週5日、毎日子どもと関わっている園だからこそ、その成果も大きいと思います。

こんなお部屋もあります

つくし園ライトの部屋
光る壁紙やゆらゆら動くライトのある部屋です。

取材を終えて…

細部にわたり、子どもに寄り添った支援がされていて、素晴らしいと思いました。
また、長い経験を基にした子どもへの関わり方は、全ての子育ての参考にもなると思いました。

先生より
「発達障害などハンディがあるお子さんを育てるのは、とても大変です。
 また、将来のためには、早期療育が大切です。
 少しでも興味のある方は、ぜひご見学ください。」

つくし園は、子どもの成長に最も理解のある家庭と手を携えて、ともに考えながら子どものために療育活動を進めている園です。
利用申し込みは各市町村ですが、申し込みの前には必ず見学が必要となります。
興味を持たれた方は、連絡してみてください。

基本情報

名 称:児童発達支援センターつくし園

所 在:高崎市浜川町735-1

電 話:027-360-4318

その他:つくし園のホームページ(アドレス:http://www15.wind.ne.jp/~tukushi/index.html)

お知らせ

その他の児童発達支援センターについては、群馬県のホームページ・児童発達支援センターのページをご覧ください。


Reported by masutani・かただ

地図

児童発達支援センターつくし園