【健康コラム】赤ちゃんのお口と歯の健康

2018年11月5日

赤ちゃんのお口と歯の健康 ~ 乳児期からのむし歯予防

11月8日は語呂合わせで「いい歯の日(イイハノヒ)」です。
日本歯科医師会が1993年に設定し、同会がこの日に合わせ、さまざまな歯科保健啓発活動を行っています。
生涯を通じて健康な日常生活を送るためには、健康な歯を保つことが大切です。
健康な歯を保つことで、よくかんで食べることができます。体の健康を維持するためにも、歯の健康を保つことはとても大切なことです。

赤ちゃんのお口と歯の健康-11

かむことは、食べ物をよく味わえ、消化を助けるだけでなく、脳の働きを促し、むし歯や歯周病、肥満、がんの予防にもつながります。
また、かむための筋肉の維持は、発音や顔つき、姿勢を若々しく保ち、誤えんや窒息事故を防ぎます。
さらに、むし歯の無い健康的できれいな歯は、大人になったとき、人前で話をしたり、食事をしたりするときに自然と笑顔がこぼれ、チャーミングポイントとなり自信につながることもあります。
将来にわたり、むし歯の無いきれいな永久歯を保つためには、最初に生えてくる乳歯、最初の1本目からケアを始め、お口と歯の健康を保つことが大事です。

知っておいてほしい大切なこと

歯の健康づくりは、ママのおなかにいるときからスタートします

子どもの歯は、妊娠7週目頃から乳歯の芽がつくられ、永久歯も妊娠4か月頃にはでき始めます。また、この時期に歯の質もほぼ決まってきます。
つわりなど、食べることがつらい時もありますが、カルシウムやたんぱく質など歯に必要な栄養をたっぷり含んだ、バランスの良い食事を心がけましょう。
また、妊娠中はホルモンの変化でむし歯や歯周病にかかりやすくなります。

赤ちゃんのお口と歯の健康-8

安定期の5か月(妊娠16週以降)頃になったら、妊婦歯科健康診査受診票を持って、妊産婦個別歯科健康診査に行きましょう。
パパやママにむし歯があると、生まれた赤ちゃんにむし歯菌がうつる危険性が高くなるので、日ごろからお口の中を清潔に保ちましょう。
むし歯になってしまったときは、歯医者さんと相談して、出産までに治療しておきましょう。

妊産婦個別歯科健康診査

市では、妊娠中と産後1年以内の産婦を対象に、各1回無料で歯科健康診査を受けることができます。
妊娠中はむし歯や歯周病にかかりやすく、妊娠中の歯周病は、低出生体重児の出産や早産につながるという報告があります。
また、子どものむし歯菌は母親からうつることが多いと言われています。
生まれてくるあかちゃんのためにも、妊娠中・産後に歯科健康診査を受診して、むし歯と歯周病の予防に努めましょう。
詳しくは、高崎市のホームページ・「 妊産婦個別歯科健康診査 」のページをご覧ください。

お口の中を清潔に保つために、赤ちゃんの生活リズムを整えましょう

子どもの健康な体づくりのために、早寝早起きは欠かせないものです。
新生児の頃、赤ちゃんは昼夜の区別なく寝たり起きたりを繰り返し、生後3~4か月になると夜まとめて眠るようになります。
この時期になったら、ぜひとも早寝早起きの習慣をつけてあげてください。朝は7~8時までに起こして、夜8時までに寝かせるようにしましょう。
詳しくは、健康コラム内の「 【保健師コラム】子どもの生活リズム 」を参考にしてください。

赤ちゃんのお口と歯の健康-9

生後3ヶ月が過ぎると授乳の間隔が定まってきます。
この頃からお昼寝の時間から逆算して、起こす時間を決めて赤ちゃんを起こすようにしてみませんか。
決まった時間に起きてミルクや離乳食を口にすることで、赤ちゃんの生活リズムが作られます。
よい生活リズムが確立すると、幼児期になってのダラダラ食べを防ぎます。
また、食事の後に歯磨きをする習慣が身につくと、お口の中がきれいになっている時間が増えます。
このことは、むし歯などのお口のトラブルになる危険性が減少することにつながります。

むし歯は母子感染します

生まれたばかりの赤ちゃんのお口の中には、むし歯菌はいません。
赤ちゃんが生活していく中で、さまざまな菌が口腔内に入ってきます。むし歯菌はその中の一つです。
乳歯の生え始めから3歳頃までに、周りの大人からうつることが多いとされています。

赤ちゃんのお口と歯の健康-13

その原因の一つに、保護者などが食べ物を口うつしで食べさせたり、スプーンやフォーク、コップなどを共有したりすることなどが挙げられます。
むし歯菌がうつるきっかけとなることは、極力避けましょう。
ただし、赤ちゃんの健やかな成長のためにスキンシップは大切です。
あまり神経質になり過ぎずに、普段どおりに歯磨き(ブラッシングを丁寧に)を行う、むし歯を治療するなど、周りにいる保護者がお口の中を清潔に保つことを心がけましょう。

歯の生える時期と歯磨き

乳歯の生え始める時期は、生後3から9か月くらいで、個人差があります。多くの子の場合、まず下の前歯が2本生えてきて、次に上の前歯が2本生えてきます。
歯が生えるころには、歯ぐきがむずがゆくなって、よだれが増えたり、機嫌が悪くなったり、赤ちゃんによっては歯が生えるときの刺激で微熱が出たりすることがあります。
赤ちゃんの機嫌がよいときに、お口の中を触って状態を確認してあげましょう。
口の中を触るときは、指先や爪の間など丁寧に手を洗い、ママの指で赤ちゃんの頬や唇を優しくつまみ、歯ぐきをなでて確認します。
赤ちゃんは、口の中を触られることに慣れていると、歯磨きがスムーズに始められます。

歯磨きのスタートは、上下4本の乳歯が生え揃う頃が目安です。

赤ちゃんのお口と歯の健康-5

また、夜中はむし歯菌が繁殖しやすいため、寝る前の仕上げ磨きはとても大切です。
遊びながら楽しく、子どもを褒めながら、毎日の習慣になるように進めましょう。
正しい手洗い方法は、高崎市のホームページ・「 正しい手洗い方法 」のページで、動画とパンフレットなどで紹介しています。

あごを鍛えること

食べ物をよくかんで食べて「かむ力」がつくと、むし歯予防にもつながり、脳や言葉の発達、体力の向上などへも良い影響があるといわれます。
子どもの発達に比べて食材が柔らかすぎると、流しこむように食べてしまうので、かむ力が育ちません。
発達段階に合わせて、適切なかたさの食材を与えましょう。
また、食べ物をしっかりかみ砕いて食べると、「かむ力」が付き、あごが発達して永久歯が並ぶ十分なスペースができます。このことは、歯並びが良くなることにも繋がります。

赤ちゃんのお口と歯の健康-7

まずは、おっぱいをしっかり飲ませることが大切です。ミルクの場合はあごや舌をしっかり使うタイプの乳首を選びましょう。
離乳食は月齢や体重、歯の生え方に合わせて進め、「もぐもぐ、かみかみ」を心がけましょう。
しっかりかむと、「唾液が出てむし歯菌を洗い流す」「唾液中のミネラルが歯の質を丈夫にする」「心が安定する」などの恩恵が得られます。
家族みんなでよくかむことを楽しみましょう。

定期的に歯科健康診査に行きましょう

乳歯のむし歯の進行は速いため、もしかしたらと感じたら早期に受診することが大切です。
歯は、唾液中に含まれるカルシウムが付くことにより、より硬くなります。
生えて間もない時期の歯は、まだ十分に硬くなっていないため、むし歯になりやすいとされています。
また、かかりつけの歯科医を見つけておくと、急な歯痛やフッ化物の塗布、歯の溝を埋めるシーラント処置などのむし歯予防、歯並びや噛み合わせなどの相談にも応じてもらえて安心です。

2歳児個別歯科健康診査

市では、2歳3か月~2歳6か月児を対象に「2歳児個別歯科健康診査」を実施しています。
1歳6か月から3歳の間にむし歯をつくる子どもの割合が急増する傾向にあります。
一般的に2歳児は乳歯が奥歯まで生えて歯並びが完成する時期です。
お子さんのお口の健康のために、2歳児個別歯科健康診査を受診しましょう。
健診票は事前に送付されますが、お手元にない場合はお住まいの地域の保健センターの窓口にご連絡ください。
詳しくは、高崎市のホームページ・「 2歳児個別歯科健康診査 」のページをご覧ください。

関連情報

こどもたちの口と歯の質問箱

公益社団法人日本小児歯科学会は、子どもたちの歯と口の健康と治療に関するご質問を、成長段階に分けて掲載しています。
子どもの歯に関して、気になることがありましたら、ぜひご活用下さい。

公益社団法人日本小児歯科学会のホームページ・「 こどもたちの口と歯の質問箱 」のページ
アドレス⇒ http://www.jspd.or.jp/contents/main/faq/index.html

 


 

子育て世代包括支援センター

保健センター、こども家庭課、保育課、こども発達支援センター、子育てなんでもセンターの各窓口では、「子育て世代包括支援センター」として、妊娠、出産、子育ての「こんなときどうしたらいい?」に、関係職員が連携して対応しています。詳しくは、市ホームページ・子育て世代包括支援センターのページをご覧ください。

利用時間と連絡先

月曜日~金曜日(祝日、年末年始を除く)午前8時30分から午後5時15分まで
◇高崎市総合保健センター 電話:027-381-6113
◇箕郷保健センター 電話:027-371-9060
◇群馬保健センター 電話:027-373-2764
◇新町保健センター 電話:0274-42-1241
◇榛名・倉渕保健センター 電話:027-374-4700
◇吉井保健センター 電話:027-387-1201
◇こども家庭課 電話:027-321-1318
◇保育課 電話:027-321-1246
◇こども発達支援センター 電話:027-321-1351

火曜日~日曜日(祝日、年末年始を除く)午前10時から午後6時まで
◇子育てなんでもセンター 電話:027-393-6101

 


 

過去のコラムは、たかさき子育て応援情報サイト「ちゃいたか」・健康コラムのページからご覧ください。

【健康コラム】子どもの事故予防について /2018年10月
【健康コラム】イヤイヤ期 /2018年9月
【健康コラム】子どもの野菜嫌い /2018年9月
【健康コラム】赤ちゃんに与えるスマホの影響 /2018年8月
【健康コラム】揺さぶられっ子症候群について /2018年8月
【保健師コラム】子どもの生活リズム /2018年2月
【保健師コラム】視力の発達 /2018年1月
【保健師コラム】トイレトレーニング /2017年12月
【保健師コラム】子どものホームケア /2017年11月
【保健師コラム】怒鳴らない子育て活用術 /2017年10月