「叱らない これからの子育て」

公開日 2021年02月15日

(おことわり)この記事は、令和3年2月現在のものになります。予めご理解くださいますよう、お願い申し上げます。

子育てをしていると、言うことを聞かない子どもにイライラし、ついカッとなって叱ってしまうことってありますよね。そういう時の子どもの行動ってどんな行動でしょう??
よく耳にするのは…「お部屋の片づけをしない」や「食事中に遊び始める」、「自分でできるのに「やって」と言う」などといったところでしょうか。
ついつい、子どもの悪いところに目が向きがちですが、親が叱ってばかりいると、かえって子どもの問題行動が増え、さらに親のイライラが増し、親子の関係が悪化するバッドサイクルに陥りやすくなります。

叱ったときのバッドサイクル
   

本当に子どもの行動は全て上手くいっていないものでしょうか?できて当たり前と思っている行動はありませんか?もしかすると、途中まで頑張っていたのに、叱ってしまっていることもあるかもしれません。
そんな時は少し落ち着いて、子どもの行動を観察してみましょう。

子どもの行動とは

〇目に見えるもの ex)おもちゃを片づけた
〇聞こえるもの  ex)元気に返事をした
〇数えられるもの ex)〇〇を〇回できた

Point! 大事なことは「~しない」ではなく、「~する」で見つけることです。

「ほめる」と「叱る」

〇ポジティブな注目 ほめる認める、笑顔を返す、興味や関心を示すなど
〇ネガティブな注目 注意する、叱る、怒鳴る、ため息をつく眉間にしわを寄せるなど

違う行動ですが、同じ注目のパワーを持っています。どうせ同じパワーなら、良い方に使いたいですね。

Point! 子どもは親の様子をよく見ているものです。些細な反応でも気を付けたいですね。

「叱らない子育て」とは、子どもの好ましい行動をみつけ「ほめ上手」になること!

ほめたときのグッドサイクル

ほめるコツは?

怒らないで子育てができれば、それに越したことはありません。ほめて伸ばすといってもなかなか難しいものです。ここでは、ほめるコツをほんの少しだけご紹介します。

まずは…できるだけ早くほめましょう。
好ましい(親がしてほしい)行動が完全にできた時にほめるのでは効果が半減してしまいます。
してほしい行動を始めたとき、しようとしている時、している時…できるだけ早くほめてあげましょう。

パーフェクトを待ってはいけません。25%でほめましょう!

次に…ほめるときは視線を合わせて(子どもと同じ目の高さになって)、微笑んでほめましょう。
頭をなでながら又は抱きしめたりしながら、明るい声で伝えられると良いですね。
そのときに注意することはメッセージは短く、簡潔明瞭に、皮肉・批判は避けること。

子どもをほめるのではなく、子どもの行動をほめましょう!

子どもに行動を促すコツは?

それでも、子どもは好ましくない(親がしてほしくない)行動をするときだってあります。そんな時は次の方法を試してみてください。

無視 子どもの好ましくない行動に過剰な反応はせず、好ましい行動を待つこと

Point! 子どもの存在を無視するのではなく、行動を無視する(注目を取り去る)ことが大切です。
     子どもの行動をよく観察して、ほめる準備をしましょう。

指示 真剣な声と態度で、子どもにしてほしい行動を具体的に伝えること           

Point! 子どもは聞こえていないことが多いので、子どもの注意を引いてからハッキリと伝えましょう。

おわりに

子育ては、くりかえしが大切です。
特に小さい子どもの場合は、言葉での説明はまだむずかしい場合もあります。
望ましくない行動をしなくてもよい環境を大人が整えてあげたり、他のことに気をそらしてみることも必要です。また、大人がやって手本を見せたりすることもよいかもしれません。子どもの良い行動を見つけて、すぐにほめてあげられるといいですね。