【健康コラム】食物アレルギーについて

2019年2月21日

食物アレルギーって?

食物アレルギー (5)

食物アレルギーは、毎日の食事に関わる身近なこととして、誰もが正しく知ることが大切です。
近年、食物アレルギーについてテレビや新聞などのメディアで盛んに取り上げられることにより、社会全体で食物アレルギーに対する関心が高まっています。
みなさんの中でも、食物アレルギーについて不安を感じている人もいるのではないかと思います。
食物アレルギーは、正しい対応をすることで、症状が落ち着くことがあります。
今回のコラムをきっかけに、みなさんには食物アレルギーについて、正しい知識を得ていただきたいと思います。
インターネットなどでもさまざまな情報を得る事ができますが、食品に関する事故を防ぐためにも、医師や医療機関、公共機関などが発信する正確な情報、正しい知識に基づき対処していきましょう。

食物アレルギーって?

食物アレルギー (9)

 

私たちの体には、自分の体の成分と違う物、例えば、細菌やウイルス、食物、ダニ、花粉などが体の中に入ってくると、これを「異物」として認識して攻撃し排除する『しくみ』があります。

これを「免疫」と呼んでいます。この免疫が特定の食品に対して過剰に働いて起こる症状・アレルギー反応を「食物アレルギー」と呼んでいます。

アレルギー反応も広くは免疫反応の一部ですが、異物に対して反応する際に自分の体を傷つけてしまう場合を特にアレルギー反応と呼んでいます。

食物アレルギーを起こす原因食品・アレルギー物質(アレルゲン)は、動物や植物由来のたんぱく質がほとんどです。

症状は、食べ物を食べたときだけでなく、触ったり、吸い込んだりして現れることもあります。

日本では食物アレルギーの原因食品・アレルゲンとして、3大原因食品と言われる「鶏卵」、「牛乳」、「小麦」が圧倒的に多く、全体の3分の2を占めています。

その他は、エビやカニなどの甲かく類、果物類、そば、魚類、落花生(ピーナッツ)、魚卵、大豆、木の実・ナッツ類などがあります。

どんな症状が出るの?

食物アレルギー (2)

最も多いのは、かゆみやじんま疹などの皮膚症状です。

命に関わるショック症状が出ることもあります。

 

【 関連情報 ~ 命に関わるアナフィラキシーショック 】

食物アレルギーの中で最も警戒を要する症状が「アナフィラキシー」です。
アナフィラキシーとは、全身性のアレルギー反応で、皮膚、呼吸器、循環器、消化器などのざまざまな症状を起こします。
急速に症状が進行し、重篤な場合は意識障害や血圧低下など、生命に危険を及ぼす可能性のあるショック症状「アナフィラキシーショック」を起こすことがあります。
緊急性の高い症状が現れたときは、直ちにアドレナリン筋肉注射(エピペン)による応急処置を行い、至急、医療機関を受診してください。

『 緊急性の高い主な症状一覧 』

 ★呼吸器のどや胸が締めつけられる、声がかすれる、犬がほえるようなせきなど。呼吸困難

 ★消化器持続するがまんできない腹痛、繰り返し吐き続ける

 ★循環器脈が触れにくい又は不規則、血圧低下

 ★神 経:ぐったり、意識障害、尿や便をもらす

※群馬県のホームページ・「 正しく知ってる?食物アレルギー 」から引用

 

治療の方法は?

食物アレルギー (10)

治療の基本は、原因食物を除去する食事療法です。

ただし、本来食べられる食物まで除去してしまっては、成長期の子どもに必要な栄養が十分とれなくなるおそれがあり、クオリティ・オブ・ライフ(:生活の質、quality of life、QOL)も低下してしまいます。

このため、原因食物を正しく見極め、誤食の防止など安全性の確保に留意しながら、食べられるものは食べていく「必要最小限の除去」がポイントです。

 

【 関連情報 ~ おかあさんに伝えたい予防情報 】

食物アレルギーのしくみについては、まだ、十分には解明されていませんが、最近の研究で次のことがわかってきています。

1 妊娠中や授乳中の食物除去、離乳食の開始時期を遅らせることは、お勧めできません

「妊娠中や授乳中のおかあさんが、牛乳や卵を避けて食べないこと」が「子どもの食物ア レルギー予防」との関連は認められていません。

「離乳食の開始時期(生後5~6か月頃)に卵や牛乳を食べ始める時期を遅らせること」と「子どもの食物アレルギー予防」との関連も認められていません。

2 乳児期からのスキンケアで、食物アレルギーを予防しましょう

食物アレルギーの予防は原因となる食品を避けることを中心に考えられていましたが、最近の研究で、原因となる食品が荒れた皮膚に付着し、皮膚から吸収されることによって発症しやすくなることがわかってきました。
そのため、乳児期から皮膚が荒れないようにスキンケアをすることが、食物アレルギーの発症予防や治療にも大切です。

※群馬県のホームページ・「 正しく知ってる?食物アレルギー 」から引用

 

食物アレルギーは成長とともに摂取しても症状が出なくなることもあります。

食物アレルギー (3)

乳幼児期に発症した食物アレルギー(幼児早期の即時型食物アレルギーの場合)の多くは、成長とともに症状が出なくなり、原因食品(アレルゲン)が食べられるようになります。

これを耐性獲得(アウトグロー・食べられるようになること)といいます。

ただし、原因食品・アレルゲンによって耐性獲得しやすいものと、耐性獲得しにくいものがあります。

一般的には、鶏卵や牛乳、小麦、大豆は耐性獲得しやすく、ピーナッツやナッツ類、甲かく類、魚類、果物は、耐性獲得しにくい(治りにくい)アレルゲンと考えられています。

食物アレルギーかもしれないと思ったら

食物アレルギー(1)

食物アレルギーかもしれないと思う症状が現れたときは、かかりつけの医療機関を受診しましょう。

かかりつけ医は、必要に応じて、より専門的な検査や治療を行う医療機関(アレルギー専門医)を紹介してくれる役割も担っています。

的確な治療のため、医療機関での問診は原因食品を診断する上で大切な過程です。

症状が現れたときは、直前の食事や症状をメモで記録に残し、問診時に正確に伝えましょう。

また、自己判断による食事制限はやめましょう。

食事療法の基本は正しい診断に基づいた必要最小限の食品の除去です。

「念のため」、「心配だから」といった理由で食品を除去するのはやめましょう。

特に成長期である乳幼児期に過度に食事制限をすることは、子どもの体や心の発達に悪影響を及ぼすおそれがあります。

食品を除去することの目的は、食べられるようになることです。定期的に医療機関を受診し、食べることができる食品の種類と量を医師に指導してもらいましょう。

 

【 参考・問診で伝えること 】

 1.原因と思われる食品をどれだけ食べたか(食事の記録)

 2.食べてから発症までの時間と症状の持続時間

 3.症状の特徴(皮膚、消化器、気道、口腔、全身)

 4.症状の再現性(同じ食べ物で同じ症状)

 5.ほかの病気の有無、飲んでいる薬

 6.家族のアレルギーの有無

※群馬県のホームページ・「 正しく知ってる?食物アレルギー 」から引用

 

関連情報

厚生労働省・日本アレルギー学会の「アレルギーポータルサイト」

厚生労働省と日本アレルギー学会は「アレルギー疾患対策基本法」の趣旨に則り、アレルギー疾患医療などに関する正しい知識を広く伝えるため「アレルギーポータルサイト」公開しています。

⇒ 厚生労働省・日本アレルギー学会の「 アレルギーポータルサイト

⇒日本アレルギー学会のホームページ・「 アレルギーを知ろう 」のページ

群馬県のホームページ「正しく知ってる?食物アレルギー」

群馬県では、「食物アレルギー対策」を「群馬県食品安全基本計画(2016-2019)」の重点施策の1つに位置づけ、関係機関で連携し、総合的に対策を進めています。
その一環として、食物アレルギー専用のホームページを開設しました。ご活用ください。
⇒ 群馬県のホームページ・「正しく知ってる?食物アレルギー」のページ
※群馬県が発行する小冊子「 しってる?食物アレルギー 」やパンフレット「 正しく知ってる?食物アレルギー 」などもダウンロードできます

食物アレルギー診療ガイドライン2016ダイジェスト版

日本小児アレルギー学会は、「食物アレルギー診療ガイドライン2016ダイジェスト版」をホームページで公開しています。
内容は平成28年10月に発刊された「食物アレルギー診療ガイドライン2016」のポイントを抜き出し、簡単な解説を付けたものです。
さらに内容を詳しく理解し実践して頂くためには、「食物アレルギー診療ガイドライン」をご覧ください。
⇒ 日本小児アレルギー学会の「 食物アレルギー診療ガイドライン2016ダイジェスト版 」のページ

みんなで一緒に楽しくおいしく!  食物アレルギーの子どものためのレシピ集

独立行政法人環境再生保全機構が公開する「食物アレルギーの子どもたちのためのレシピ集」です。食物アレルギーをもつお子様の保護者の皆様や、保育所・園・学校関係者、栄養士・調理師、保健師等の皆様の、食事療法に関する知識習得、日々の食事づくりにお役立ていただけますと幸いです。
⇒ 独立行政法人環境再生保全機構の「 食物アレルギーの子どもたちのためのレシピ集 」のページ
※独立行政法人環境再生保全機構が発行する小冊子「 ぜんそく予防のための食物アレルギーを正しく知ろう 」などもダウンロードできます

※掲載の情報は、群馬県などの公的機関や医療機関などが発表した情報から一部引用しています

 


 

子育て世代包括支援センター

保健センター、こども家庭課、保育課、こども発達支援センター、子育てなんでもセンターの各窓口では、「子育て世代包括支援センター」として、妊娠、出産、子育ての「こんなときどうしたらいい?」に、関係職員が連携して対応しています。詳しくは、市ホームページ・子育て世代包括支援センターのページをご覧ください。

利用時間と連絡先

月曜日~金曜日(祝日、年末年始を除く)午前8時30分から午後5時15分まで
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◇箕郷保健センター 電話:027-371-9060
◇群馬保健センター 電話:027-373-2764
◇新町保健センター 電話:0274-42-1241
◇榛名・倉渕保健センター 電話:027-374-4700
◇吉井保健センター 電話:027-387-1201
◇こども家庭課 電話:027-321-1318
◇保育課 電話:027-321-1246
◇こども発達支援センター 電話:027-321-1351

火曜日~日曜日(祝日、年末年始を除く)午前10時から午後6時まで
◇子育てなんでもセンター 電話:027-393-6101

 


過去のコラムは、たかさき子育て応援情報サイト「ちゃいたか」・健康コラムのページからご覧ください。

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