公開日 2013年07月17日
おもちゃの図書館はおもちゃや絵本に触れながら、豊かな遊びを経験できる場所です。
今回、高崎市社会福祉協議会が運営している「あひる」へ取材に伺ってきました。
おもちゃの図書館「あひる」~ゆったり遊べるステキなところ
訪問した日は梅雨の曇天の中、雨が心配な空模様でした。でもここは、総合福祉センター1階の一室であるため、天候にかかわらず子どもを遊ばせられるのもいいですね。
この日は1歳児(A君)とママ、2歳児(B君)とママが遊びに来ていました。社会福祉協議会のスタッフと、ボランティアの男性Cさんと、カラフルで素敵なおもちゃで楽しく遊んでいました。
A君は、心臓の手術をした後で、酸素吸入をつけての生活。それでも外に出してあげたい、刺激を与えたいというところからこちらの門をたたきました。
また、B君は場所見知り人見知りが激しく、大勢の子どもたちの中には入りにくいとのこと。おもちゃの図書館は人数も少なく、同じようなゆっくり発育のお子さんもいるので、生き生きと楽しそうに遊んでいました。言葉がなかなか出なくて心配したそうですが、ここに通ううちに、大きな進歩がみられています。
小さいA君が近寄って来ることが気になるB君。「Bちゃん、Aちゃんが大好きって言ってるよ。」と、スタッフが子どもの気持ちを上手に代弁する場面もあり、コミュニケーションの取り方も遊びの中で自然に学んでいきます。
終わりの時間が近づくと‘お片付け’。ここでもスタッフやボランティアさんが上手に誘導して子ども達も、お手伝い。
片づけ終わると‘読み聞かせ’。じっと座っていられなかったのが、続けて通ううちに座って聞いていられるようになったお子さんもいます。継続して通う事の大切さを、話しておられました。
最後に麦茶をいただくときにも、ちゃんと手を合わせて「いただきます」。日常のあいさつを身につけることも、社会に出ていくときに大切ですね。
こちらでは専門相談員による発達相談も行っています。ふだんの遊びの様子をわかっているスタッフが間に入ってくれることで、我が子が発達相談した方がいいのかどうか、その判断さえつかない場合でも、気軽に話ができるというのもよいようです。
また、利用している保護者の方々も気さくに声をかけてくれ、モヤモヤとストレスを抱えた保護者の気持ちが少し軽くなるという点も大事な部分です。
ここを訪れるお子さんたちは、まわりのお子さんたちよりちょっぴりゆっくり育っていく子どもたち。親子で抱える想いは通じるものがあります。「こういうところがあってよかった」とは、保護者に共通の気持ちでしょう。
その他、
季節の行事や、おもちゃや絵本の貸し出しもしています。おもちゃの図書館 母の会 ~ 悩み事を持ち寄って!
毎月1回、おもちゃの図書館で繋がったママ達が集っています。
子どもの発達で不安に思っている事や、自宅での過ごし方等を、お母さん同士でお話ししたり、先輩お母さんがアドバイスしたりと、和やかで、とても有意義な集まりでした。
このような場所がある事を知らなかった私としては、通われている方が本当に羨ましいなぁと思うほど!
部屋やおもちゃも清潔を徹底しており、ボランティアさんの気持ちも優しく、スタッフの方もお母さん方の気持ちを理解し、とても素敵な療育の場、学び合いの場所でした。
お子さんの発達に気になる事があったら是非一度遊びに行ってみて下さい。
高崎市内のおもちゃの図書館
あひる 高崎市総合福祉センター1階
- 午前の部 : 第1・3月曜日、第1~4火曜日、第1~4水曜日、第1・3金曜日
- 午後の部 : 第1・3水曜日、第3土曜日
- 母の会『はひふへほ』 : 第2木曜日
- 発達相談 : 要予約・個別
ここは、主に発育・発達の心配なお子さんと親御さんを対象にしています。
ひまわり 井野児童館
- 第2・4火曜日
詳しくは、児童館等で配布している「井野児童館だより」または電話で確認してください。
たんぽぽ 倉賀野児童館
- 第1・3金曜日
詳しくは、児童館等で配布している「倉賀野児童館だより」または電話で確認してください。
らっこ 豊岡児童館
- 第2・4水曜日
詳しくは、児童館等で配布している「豊岡児童館だより」または電話で確認してください。
榛名児童館
- 第2火曜日
詳しくは、児童館等で配布している「榛名児童館だより」または電話で確認してください。
2013年6月
ちゃいたかサポーター K&M&Y