カトリックの教育理念で美しい心に　高崎天使幼稚園

公開日 2016年11月12日

★お知らせ★
　高崎天使幼稚園は、令和4年度より「認定こども園」へ移行しました。
　下記の情報は、取材時点のものであり、現在とは異なる場合があります。

矢中町の高崎天使幼稚園はカトリックの幼稚園です。
園児ひとりひとりの豊かな個性を認め、自分の良心に基づいて行動できる人間を育てることを目指しているそうです。
年長、年中、年少、満3歳児クラス、９１人の園児たちが、のびのびと安心して毎日を過ごしている様子がうかがえました。

園庭での遊び

制服で登園し、体操着に着替えます。
毎日のお着替えは、指先の器用さを育てるそうです。
園庭１

毎朝の園庭での自由あそびの風景。
広い園庭では、子どもの興味に従って、豊かな着想による遊びが展開しています。

教室では”あさのおいのり”から

あさのおいのり
かみさま　おはようございます
きょうも　わたしといっしょにいてください
わたしが　こころでも　からだでも　
よいことが　できるように
かみさまのちからを　わけてください・・・

元気な声で朝のお祈りをします。
こころでも　からだでも　よいことができるように・・素敵なことばですね。

ホール

この日は、お誕生会だったので、みんなホールに集まっています。
王冠をかぶっているのがお祝いされるお友だち、お誕生会は通常は制服で行うそうです。

ゆったりとした教室

年長ルーム

年長さんのお部屋です。各学年30名ですが、年少、年長は2クラス編成で、活動によって合同クラスになることもあるそうです。
ゆったりと手が行き届いた教育が想像できます。

廊下の集団製作
年長児のお部屋の廊下に、2クラス合同の製作物が掲示してありました。
サツマイモ掘りの共同制作、みんなで描いた大きなお芋の周りに自画像がダイナミック。

生き物

それぞれのお部屋に生き物がいます。
写真は、年少児のメダカとザリガニです。

年少児１

年少さんの粘土あそびの風景、こじんまりとなんだか平和な雰囲気です

年中児

年中児の造形あそびの風景
こちらもとても落ち着いています。

たくさんの図書
毎週木曜日に、一人3冊の図書が借りられます。貸出期間は一週間。
本棚の上には、園長先生おすすめの本、クラスごとのおすすめの本のコーナーがあります。

心や神様のお話とおにぎりDAY

シスターのお話

この園に通う園児の家庭はカトリックの信者とは限りませんが、子どもたちは、毎月2回、学年ごとにシスターから、心のお話や神様についてのお話を聞きます。
この幼稚園は、カトリックの教会によってつくられ、同じ建物内に小さな修道院があります。
この修道院のシスターがお話してくださると、子どもたちは少し長いお話も、よく集中して聞けるそうです。
大災害があった時には、そのことについて30分ほどのお話をしっかり聞いて理解できたそうです。

おにぎりDAYとおにぎり献金

世界のごはんを食べられない子ども達のために、毎週金曜日のお昼は中に少し具の入ったおにぎりだけのお弁当にし、おかずの分を献金しているそうです。
献金は、まとめて施設や義援金として送られます。

また、おにぎりDAYには、シスターが子どもたちのために野菜のスープを作ってくださるそうです。
このスープは子どもたちに大好評で、家では野菜が苦手な子どももシスターのスープは残さず食べるそうです。

その他の活動

講師による保育

月曜日に音楽、火曜日に体操の講師を招いて教室があります。

また、園バスを利用して、群馬の森や少し離れた公園にも積極的に出かけるそうです。

子育て支援活動

天使の家

園庭の一角に天使の家という建物があります。
ここでは、子育て支援活動が行われています。

遊びの部屋

毎週月木または火金の週2回、2歳児対象の遊びの部屋が行われています。

エンゼルクラス

１、2歳児の親子対象のエンゼルクラスは、月1回程度、水曜日に開かれます。

その他

その他、預かり保育は通常保育の後、長期のお休みのときに行われます。
また、小学校が運動会などの振り替え休日となった時には、1日4名程度卒園生を受け入れ、先生役をしてもらうそうです。
懐かしい幼稚園での先生役、卒園生はとてもうれしいでしょう。

保護者の活動

保護者

天使の家は2階が保護者室になっています。
また、遊びの部屋が空いている水曜日、保護者の活動があります。
写真は、この日からスタートしたお母さんたちによる合唱の練習風景。

ちゃいたかレポート

高崎天使幼稚園はとても穏やかな空気の流れる幼稚園でした。
この園のお昼は、手作りお弁当の日、業者のお弁当の日、パンの日、おにぎりDAYなど、いろいろなお昼があります。
手作りのお弁当を持たせたくてこの幼稚園を選んだという方もいるとのことでしたが、来年4月からはじまる自園調理の給食設備が完成していました。

たくさんの年間行事や、カトリック独特の行事があり、幼い子どもの心に美しい言葉がしみ込んでいくようで、元気なお祈りにとても癒される気がしました。
子ども達のお祈りがとても懐かしかったので、「こどものおいのり」という小さな冊子を分けていただきました。
子ども達は、お帰りの会でもお祈りをして帰ります。

かえりのおいのり
かみさま　
きょういちにち　おまもりくださいまして
ありがとうございました
しゅごのてんしよ
わたくしたちのかえりみちを
おまもりください　・・・