高崎子ども食堂「みんなでごはん」で晩ごはん!

公開日 2017年03月26日

井野町にある高崎子ども食堂「みんなでごはん」に行ってきました。
子どもの生活応援(こどもの貧困)への取り組みとして、夕ご飯を一緒にとの思いから集まったボランティアが運営しています。
一般の人も気軽に利用でき、近所の大人や子ども連れの親子に利用されています。
チラシ2

調理のスタッフは、調理師資格のある人や、保育士、栄養士志望の学生さんなど、募集情報を見て応募してきた人ばかり。
「知り合いや友達のつながりではなく、それぞれの思いで集った仲間なのでみんなやさしい良い人なのです。その日によって都合のつく人が入るのですが、誰と組んでも気持ちよく仕事ができるところも気に入っています。」
(ボランティアリーダー 矢沼さんのお話から)

基本情報 

高崎子ども食堂「みんなでごはん」

営業日

月・金曜日 午後18:30~
終了時間はその日によって違います。
いつも来る親子さんが来ないときは、その人の分を取っておいて少し待ってみるときもありますし、いつも来る親子さんがみんな来た時には早めに終わることもあるそうです。

所在地

高崎市井野町274

連絡先


090-5436-4531(矢沼)
矢沼さんは、いつもはお仕事をされているので平日勤務時間中は避けていただきますようお願いします。
(食品ロスの無いように一日15食くらい用意していますが、事前に連絡をいただければさらに用意することもできるそうです) 

高崎子ども食堂Facebookページもあります  

利用会員と食べるボランティア

子ども食堂の利用者には、利用会員(スタッフと話して登録)と食べるボランティア(普通にごはんを食べに来る人)がいます。
 

利用会員

スタッフが、現在置かれている状況についてお話を伺うなどで、利用会員として登録できます。
また、スクールソーシャルワーカーさんや、ソーシャルワーカー、民生委員さんからの紹介もあるそうです。
高校生以下のこどもには月500円で何食でも食べられるパスポートが発行されます。
お母さんやお父さんは食べるボランティアとなりますが、料金については相談を受けています。

食べるボランティア(一般利用)

一般の方はどなたでも、大人は1食500円、18歳以下の子どもは1食300円で食事をすることができます。
名前は子ども食堂ですが、近所のお年寄りや学生さんにも人気だとか。
メニューは日替わり定食のみ、家庭の晩ごはんのように、みんな同じ献立をいただきます。
写真は、それぞれある日の献立ですが、十分なボリューム。
野菜が豊富で家庭の温かさを感じるお味です。

献立例1

高崎子ども食堂2

高崎子ども食堂3

高崎子ども食堂4
ヘルシーな献立ばかりです。
お野菜の苦手なお子さんが、ちょっと食べてみたらスタッフに褒められて、それが嬉しくてだんだん食べられるようになったりもするそうです。

「今日は全部食べられたよ!と空の食器を見せてくれたときはとてもうれしいです!。」

スタッフで調理師の矢沼さんは、子ども食堂への思いをこう表現していました。

また、5歳の常連さんが保育園で作って持ってきてくれたつるしびな。
この日は、3月3日のひな祭りだったので、こんなにうれしいプレゼントが飾ってありました。
つるしびな

ごはんのあとのお楽しみ

みんなでごはんの後、井野町のリフォームアカデミーという若者就労支援施設の建物の中で様々な活動をしています。
空き家の古民家を改造したリフォームアカデミーは、さまざまな市民活動団体が利用しています。
ごはんを食べ終わった子どもたちは、リフォームアカデミーのスタッフと遊んで楽しむこともあります。

ボール遊び

オセロ

家庭的で明るい店内

玄関から靴を脱いであがり、お店というより、おうちという感じの空間にテーブルが3台。
混み合うときは相席で会話をしながらいただきます。
そういうのはちょっと苦手・・という方は、スタッフが優しい配慮をしてくれますよ。

席1

席2

あたたかな薪ストーブ、眺めるだけでホッとします。
薪ストーブ

利用者に伺いました

食事をされていたママと男の子2人のご家族は、保育園からの帰りに寄るそうです。
ママの実家は県外で、みんなでごはんを食べる雰囲気にはなかなか出会えないとのこと。
「時々でもこうやってホッとできる雰囲気の中でごはんを食べると、早く食べて!と言わずに済むし、自分では作らないような野菜メニューも食べられて子どもにはとてもいいと思います。」と話していました。

食材はご近所や業者からの寄付も

食材は知り合いの方や業者さんからの寄付でまかなっているのだそう。
自家製野菜やお米などのおすそ分けや、お肉屋さんからのお肉などが中心です。
もちろん購入もしますが、できるだけ負担のかからない料金で質の良い食事を提供するには、食材の寄付はとてもありがたいとのことでした。
寄付1

寄付2

ちゃいたかレポート

こどもの相対的貧困が社会問題となっていますが、「見えない貧困」は身近にあって気付かないことも多いと言います。
経済的に不安な中での子育てで、疲れてしまっている親をお手伝いできる。
こんな場所があることを知っているだけで、気持ちが楽になる人もいると思います。
子ども食堂は、現在計画中も含め、あと2か所増えることになりそうだとのこと。
パスポートを持っているお子さんなら、毎日市内のどこかで晩ごはんが食べられるようにしていきたい、と矢沼さんは言います。
また、「みんなでごはん」では、お月見、お餅つき、お花見など、季節の行事を行っています。
このときは、ビュッフェ形式で和気あいあいと50人ほどの人が集まるそうです。

今、助けてほしい人、食べることでお手伝いできる人、食材の寄付でお手伝いできる人、そして実働ボランティア、いろいろな人の心が集まる子ども食堂は、明るく楽しくおいしいお店でした。


ちゃいたかサポーター masutani

地図

高崎子ども食堂 みんなでごはん