公開日 2019年04月19日
高崎市宮沢町のみつわ保育園を見学してきました。
旧榛名町にあるこの園は、静かな田園風景に包まれたのどかでアットホームな園です。
この地域に幼児の通える施設が無かったので、地域の方たちから先代の理事長先生が熱望されてできた園、今年で創立43年になります。
2代目の現理事長先生は、長く東京都の児童福祉施設の現場を歴任したのちに、実家の園に入られたそうです。
園舎
木造平屋建ての園舎は、すべてのクラスの様子がひと目で見渡せ、安心です。
園庭
広い園庭は、遊具を中心に子どもたちがゆったりと遊べます。
みんなが自分のやりたいことを見つけて、自分のペースで充分に遊びます。
サッカーで思いきり遊んでも大丈夫。
お砂場やおうちでは時間をかけて遊びます。どの園児も兄弟のようにそれぞれを理解し合っています。
仲良しの風景があちこちに見られます。赤ちゃんも抱っこでお庭に。ほのぼのします。
理事長先生も、保育に入っているので、子どもたちとはとても仲良し。
「よく遊びますが、いけないことはわかるまでよく話しますよ。」
保育室
0-1歳児のお部屋
園庭に遊びに行く前にお昼とお昼寝の準備が済んでいます。左手ドア奥にトイレ、衛生管理の設備があります。
0-1歳児のお部屋の右手に赤ちゃんのスペースがあります。
2歳児のお部屋
2歳児は4名在籍しています。きめ細かく見守られて、安心です。
2歳児のお部屋の中には専用トイレがあります。明るくてみんながそばにいる環境です。
3-4歳児のお部屋
3歳、4歳は合同クラスです。異年齢合同で刺激し合ったり、協力し合ったりしながら成長します。
5歳児のお部屋
5歳児クラスは在籍5名。黒板には卒園式の呼びかけのシナリオが書いてあります。
かなり長く、4名それぞれにソロもあるとか。立派な卒園式ができるよう頑張っています。
年長さんは、いろいろなカルタ遊びも盛んとのこと。いろはカルタ、上毛カルタ、百人一首、3歳からたくさん遊んできました。
5歳児クラスは、絵札を取るだけでなく、文字札を取るなど、バージョンアップした遊び方もするんだそうです。
大人も顔負けのスピード感で、次々に札が消えてゆくとか。すごいですね。
ホール
卒入園や体を動かす活動に使います。
給食
今日の給食、主菜はとんかつ。これは1歳児クラスのもの。
1歳児も自分のことはできるだけ自分で準備をします。
小さくてもたっぷり食べるそうです。よく遊び、よく食べ、よく寝て、すくすく育ちますね。
2歳児の給食風景。おいしいですか~?と声をかけたら、みんなにっこり笑ってくれました。
3歳児からは主食をおうちから持ってきます。
お弁当箱にはしっかりごはんが入っていますが、ほんとうにしっかり食べています。
年長児の給食風景。全部食べたら、自分で給食室に行っておかわりをもらいます。
おかわりもまだまだ食べられるよ。
取材中のお話から
「保育の中で、大事にしていることは?」
「生活リズム、それからやさしさと思いやりです」とのお返事。
お母さんに感情のままに良くない言葉を使う場面が見られたら、子どもにお母さんを大切にしなければならないことを話すそうです。きめ細かく、遊びの中で子どもの心や体を育てる保育を大事にする一方で、叱るときはしっかり話すとのこと。
子どもなので言うことを聞かなかったりあぶないことをしたりすることがあるのは当然、そんな時は理事長先生がお部屋に入って、よく話すそうです。それでも納得が得られないときには、二人で廊下に出て、ゆっくり話すとのこと。
お部屋で話してもわからなそうなときは、「先生と廊下でお話する?」と。
たいていの子どもは、廊下で話すよりみんなのところで遊びたいので、「わかった。もうしない」となるとか。
1歳児が外遊びからお部屋に戻るとき、まだ遊んでいた1歳児がいました。
ひとりの年長男児が、その1歳児の手を取って、みんなのところに連れてきてくれるという場面がありました。
先に靴を脱いでいた1歳児が、お友だちを連れてきてくれたお兄さんに「ありがとう」と言いました。
ちゃいたかサポーターが、この関係性や言葉に驚いていると、「保育士がいつもこう言っているので、すっと(言葉が)出るのですね」と。本当にアットホームでほのぼのとした保育園。小さなお子さんの育つ環境として、とても温かい園でした。
基本情報
社会福祉法人 涵養会 みつわ保育園
住所 高崎市宮沢町1245番地
電話 027-374-1524
みつわ保育園の詳細は、高崎市ホームページの 保育所(園)・認定こども園情報でご確認ください。
ちゃいたかサポーター masutani