公開日 2014年12月25日
2014年12月、下豊岡にある東光保育園を訪れました。
東光保育園は、昭和12年にお寺がやっていた託児所が母体がとなってはじまり、昭和23年より保育園になった歴史ある園です。
託児所に加え、戦後は戦災で身寄りがなくなったお年寄りのための施設を作り、現在では養護老人ホームとなっています。
この老人ホームのお年寄りと保育園児との世代間交流が特徴のひとつです。
2014年12月現在、106名の子どもたちが元気に過ごしています。
保育時間
通常保育
平日 8:00~16:00
土曜 8:00~13:00
時間外(延長)保育
平日 7:05~8:00、16:00~18:45
土曜 7:15~8:00、13:00~15:00
子どもらしい子どもに育ってほしい
東光保育園では、0~6歳の今だからこそ経験してほしいことを大切にしているそうです。
現代の生活では十分に経験できないことを、園生活に取り入れています。
たくさん遊んで、からだの基礎作り
友達と触れ合って、走り回って、泥んこ遊びをして…
幼児らしい遊び、原体験をたっぷり積んでほしいそうです。
外部講師を招く体育教室では、姿勢の維持や基本の動きに必要なからだ作りをしています。
「本物のお年寄り」との交流
子どもたちの、いわゆる「おじいちゃん」「おばあちゃん」は、自分の祖父祖母が基準。体が弱くて大変な高齢のお年寄りではありません。
子どもたち中には、そのようなお年寄りと触れ合う機会がない子もいます。
東光保育園の隣には、同じ社会福祉法人の老人ホームがあり、東光保育園の子どもたちと交流をしています。
たとえば、春のお散歩、夏の盆踊り、秋の運動会など。お年寄りを見て、感じるだけでよいのだそうです。
老人ホームの方からも「園児を見るだけで元気になれる」と、好評だそうです。
園内の様子
1歳児さんは、外遊びから帰ってきたところです。
1人で手を洗ったりズボンを穿いたり、身支度を頑張っていました。
年長児さんは、雪だるまの制作中。
ハサミで上手に切れた雪だるまを「見て見て~」と得意そうに見せてくれています。
コンピュータ室です。クイズやゲームを通して、楽しく文字や数字を学んでいます。
遊戯室です。
プールは屋上にあります。太陽の下、人目を気にすることなく、水遊びを楽しむことができます。
砂や葉による汚れも少なそうですね。
取材を終えて…
園長は当園の卒園生であり、父親が園を経営していた頃から現在まで、園の様子や子どもたちの様子をずっと見てきたとおっしゃっていました。
時代とともに、子どもたちを取り巻く環境や保育の方法などは、ずいぶん変化していったことと思います。
しかし、その中でも、いつの時代も変わらず子どもたちに必要なものがあり、それをとても大切にされている園だと感じました。
社会福祉法人白洞社 東光保育園
住所:高崎市下豊岡町109番地2
電話番号:027-325-8819
Reported by あべ and かただ