公開日 2016年03月10日
日本では、約6人に1人の子どもが貧困状態にある。
皆さんは、「子どもの貧困問題」をご存知でしょうか?厚生労働省が2014年にまとめた報告書によると、日本の子ども(17歳以下)の相対的貧困率は16.3%(2012年)でした。これは、日本の子どもの約6人に1人が貧困状態にあることを示しています。生まれ育った環境によって、教育の機会が得られずに将来の可能性が閉ざされてしまう子どもたちや、健やかな成長を育むための衣食住が十分確保されていない子どもたちがいます。貧困の連鎖によって、子どもたちの無限の可能性の芽を摘むようなことは決してあってはなりません。
「子供の未来応援プロジェクト」
前述のように大きな問題となっている「子どもの貧困問題」に対し、政府やNPOなどが協力して問題に取り組んでいくプロジェクトが発足しています。それが、「子供の未来応援プロジェクト」です。すべての子どもたちがそれぞれの夢と希望を持って成長していける社会の実現を目指して、ホームページ上で、様々な情報を提供していたり、全国各地で会議やフォーラムを行うなどの活動を開始しています。また、シンボルマーク及びキャッチフレーズ等を作成し、子どもの貧困は国民全員で解決すべき問題であるとアピールするなどの運動もしています。
始動!「子供の未来応援基金」
「子供の未来応援基金」は、寄付金をはじめとする企業や個人等からの提供リソースを基金として結集し、「未来応援ネットワーク」事業、子どもの「生きる力」を育むモデル拠点事業等を実施します。具体的には、貧困の状況にある子ども等に寄り添って草の根で支援を行っているNPO等に対して支援を行い、社会全体で子どもの貧困対策を進める環境を整備したり、地域に子どもたちの居場所となる拠点を整備し、自己肯定感や自己管理能力など「生きる力」を育むプログラムを提供するなどしていきます。プログラムは民間企業等のノウハウ等を結集し、地域の実情に応じたものを作成し、拠点には子どもたちを見守る管理者やソーシャルワーカーを配置します。
学びの機会や衣食住が十分に確保されていない子どもたちが、進学や就職にチャレンジできるよう、ぜひ応援してください。