公開日 2018年10月13日
いず海保育園(高崎市江木町)に行ってきました。
ここは、0歳~3歳未満児(3号認定子ども)の保育園です。
育休明けからの保育ニーズにこたえて
共働き家庭が増えるにつれ、低年齢からの入所希望が増えてきました。
この園は、そんなニーズにこたえて、平成27年9月に開設されました。
3歳児から小学校入学までは、同じ法人が運営する、近くのいず海第一こども園に移ります。
保育のようす
0歳児クラス
定員10名ですが、現在は6名在籍です。
0歳児クラスは、年度中に増えていくのが特徴です。
(昨年9月の時点の申し込みで入所は決まっています)
1歳児クラス
1歳児クラスの食事の様子です。
今日はみんな一緒にご飯を食べていますが、何人かずつおなかの空いたお子さんから食事にするということも多いそうです。
保育園というと、一斉に「いただきます」とあいさつをして食事が始まるイメージですが、低年齢児は個別対応が自然なため、個々の状況に応じて対応しているそうです。
アレルギー対応食のお子さんは、ほかのお子さんと一緒のテーブルでなく、一人先生がついて食事をします。
お友だち同士で「あーん」と、お口に入れてしまうこともあるため、少し離す必要があるとのこと、写真はちょうど先生が立ったところ、ひとりで食べているわけではありませんのでご安心を。
食事がすむと、順次自分のお昼寝ベッドに移動します。
1歳児でも、ちゃんと自分のお布団がわかります。
2歳児クラス
2歳児クラスは、今年度中に3歳になるお子さんのクラスです。
写真は指先やトングを使って、小さなものを移動させる遊び。
食事の準備をして、絵本を読んでもらっている様子です。
1歳児に比べると、成長の様子がよくわかります。
2歳児クラスになると、カバンや着替えも自分で管理します。
自分のマークシールを手掛かりに、カバンを片付けたり、着替えのパンツを出したりできます。
その他の設備
2歳児のトイレ、明るく優しいトーンの色合いに包まれています。
階段下にある絵本コーナー
日当たりのよい園庭
おだやかできめこまかい保育
3歳児未満児の保育園について、園の先生に聞いてみました。
Q:3歳児未満児だけの保育園の良いところは?
A:毎日、ゆったりした時間や空間の中で、細かく見てあげられるところがいいと思います。 大きな子がいないので、喚声やにぎやかなことばが聞こえてくることはありません。 また、行事の準備に追われることもないので、ゆったり丁寧に見ることができます。
Q:日々の保育で心がけていることは?
A:危険への配慮のポイントが違いますね。 でも、大きい子がいないので、遊びが穏やかで、園庭で0歳児を遊ばせるのも危険は少ないと思います。
Q:3歳児以後に継続入所となるいず海第一こども園との連携は?
A:いず海第一子ども園は、とても近いので、年齢別の職員会議も合同で行います。やがていっしょになる子どもたちなので、経験に差が出ないようにするためです。運動会などの行事も合同で行いますし、年長児が小さい子のお世話に来てくれることもあります。日ごろから交流は盛んにしています。
Q:低年齢児は家庭との連携も大切ですね。
A:月齢によって個々の発達のちがいも大きく、家庭との連携は大切です。保育参観は1週間設けられていて、都合の良い時に1人1回観ていただけます。お父さん、お母さんだけでなく、おじいちゃん、おばあちゃんも参加されます。ただし、おうちの人に気付くと、お迎えと勘違いしてしまうので、お部屋の外から窓越しに観ていただきます。その際に、成長のようすや子どもとの対応の仕方を説明させていただくこともあります。
ちゃいたかレポート
ちゃいたかサポーターは、3歳児未満児の保育園は初めて見学しました。
0歳、1歳、2歳の成長は、大きく違い、2歳児クラスのしっかりしていることに驚きました。
大きな子達がいる園では、未満児はまだまだお世話が必要な年齢というイメージなのかな?と思いましたが、自分の荷物を管理できるようすはしっかりと成長し、頼もしさを感じました。
また、集団ではなくひとりひとりを見て、食事や保育内容も個別に対応していくきめ細かさが、日々の保育をいっそうおだやかなものにしていると感じ、とても興味深い見学となりました。
基本情報
社会福祉法人敬章会 いず海保育園
住所 高崎市江木町476-1
電話 027-384-4373
ホームページ http://keisyoukai.jp/nursery/
ちゃいたかサポーターmasutani