公開日 2020年12月18日
12月のおすすめ絵本『ふくびき』
こんにちは。ちゃいたかサポーターの須藤あけみです。
もうすっかり年末の雰囲気。歳末セール!福引き!商店街はどこも活気づいていますね。
今回はそんな12月にピッタリな絵本をご紹介したいと思います。
常に時代は流れており、昔と今ではやり方が違うもしくは常識が変わるなんてことはよくあることですよね。でも、今も昔も変わらないモノもあるのではないでしょうか?
『最近の若いもんは!』なんて言葉もありますが、子どもが育つ環境を作るのは大人です。
近頃の若いもんに『親切』や『やさしい心』や『正直な心』を手渡せる環境ってなんだろう?子どもに優しくしたくなる、若い人たちを見守りたくなるそんな1冊です。
ふくびき 作:くすのき しげのり 絵:狩野富貴子 出版社:小学館
おかあちゃんは、なんでも自分のことは後回し。
だからお小遣いを握りしめておかあちゃんへプレゼントのバッグを買いに出かけた姉弟。
でも子どものお小遣いで買えるバックはありませんでした。
そんな時にお姉ちゃんは福引きに気が付きます。
「このけんでふくびきをしよう!あの3とうのバッグあてよう」
福引きにならぶ姉弟ですがお姉ちゃん持っていたのは黄色い福引きの補助券で福引きはできませんでした。ガッカリして帰路につく姉弟ですが弟が赤い福引きの券を拾います。
走って福引き会場に戻るふたり。
姉弟は念願の3等のバッグを当てますが…拾った券で当ててしもた…お姉ちゃんは悩み葛藤します。
「おっちゃん ごめんなさい。このバッグかえします」
その言葉に弟は泣きだしお姉ちゃんは泣くのをこらえます。
その姿を見ていた福引きのおっちゃんは正直に言えたご褒美でさっきの黄色い補助券で1回福引きをする事を提案しますが
「でも ほじょけんは 10まいなかったら あかんのやろ」
お姉ちゃんはその提案を受け入れられません。その時すぐ後ろで声がした。
「ほら、おばちゃんのほじょけん つかって。これあまってるから」
「おっちゃんのも つこてええで」
「おれも1まい あるで」
…続きは絵本で(^^)
幼い姉と弟。
おかあちゃんの事を思うやさしい弟と正直であろうとしたお姉ちゃん。
そんなふたりの為に補助券を出し合う親切な大人たち。
自分のことは全部後回しのおかあさんは『やさしい心』や『正直な心』のプレゼントを受け取る事ができました。3人で食べるクリスマスケーキは『親切の味』もします。
私の個人の感想としては、福引きのおっちゃんがいい!!おっちゃんの店に毎日通いたい(笑)
子どもを育てるのは私たち親ですが、その親子を取り巻く環境を作るのもまた私たち大人です。
私は高崎の人になったばかりではありますが(^^)
この福引きのおっちゃんのような人情おばちゃんになりますね♪
最後までお読みいただき、ありがとうございました。