公開日 2018年10月14日
赤ちゃんに与えるスマホの影響
ママやパパの毎日の生活になくてはならないスマートフォンやタブレット端末。
育児をしている中で、分からないことがあればその内容を検索すると、すぐに知りたい情報が得られます。
また、子育てに関する豊富なアプリケーションを使い、情報を得たり便利な機能を活用したりして「スマホ」を育児に活用する人たちは多いと思います。
赤ちゃんも大人たちが使っている「スマホ」に興味津々で、指先を動かすとそれに連動して画面が動いたり音が出たりするので、夢中になってしまう要素がたくさんあります。
大人にとっては便利な「スマホ」ですが、赤ちゃんにとってはどのような影響があるのでしょうか。
また、保護者が「スマホ」に集中するあまり、思わぬ事故を引き起こすなど、周囲への注意力が低下してしまう場合があります。
さらに、「スマホ」はインターネットを介し、世界中のいろいろな人とつながる事ができます。
写真や動画、アプリケーションなどから悪意を持って個人情報が流失した場合、その情報が悪用されたときには、犯罪にまで発展する場合があります。
「スマホ」などはしっかりと保護者が管理し、子どもの使用については、監督しなくてはなりません。一度その利用方法について考えてみましょう。
ポスター「見直しましょうメディア漬け」[PDF:1.33MB]
ポスター「スマホに子守をさせないで!」[PDF:1.18MB]
公益社団法人日本小児科医会は、次のとおり「子どもとメディアの問題に対する提言」を行なっています。また、「スマホに子守をさせないで!」というポスターやリーフレットを作成し、乳幼児期における「スマホ」などを含むメディアの育児への利用に関して、情報を発信しています。
1. 2 歳までのテレビ・DVD視聴は控えましょう。
2. 授乳中、食事中のテレビ・DVDの視聴は止めましょう。
3. すべてのメディアへ接触する総時間を制限することが重要です。1 日 2 時間までを目安と考えます。
4. 子ども部屋にはテレビ、DVDプレイヤー、パーソナルコンピューターを置かないようにしましょう。
5. 保護者と子どもでメディアを上手に利用するルールをつくりましょう。
※ここでのメディアとは、テレビやDVD、電子ゲーム、ケータイ、スマートフォン、タブレット端末などの電子映像メディア機器を指します。
リーフレット「スマホに子守をさせないで!」[PDF:9.14MB]
公益社団法人日本小児科医会の子どもとメディア委員会のページ
アドレス:http://www.jpa-web.org/about/organization_chart/cm_committee.html
0~3歳くらいまでは脳や身体がどんどん成長し、子どもにとって大切な時期です。
一般には、脳の発達には保護者との触れ合いが大切であると言われています。
授乳やオムツ替えなどの時間は、赤ちゃんと保護者との良い関係を築く大切な時です。「スマホ」ではなく赤ちゃんの目を見て、たくさん話しかけましょう。
また、赤ちゃんがぐずったり、泣き止まない時は本当に大変だと思います。どうしようもない時に、赤ちゃんが泣き止むようなアプリや動画があると、頼りたくなってしまうこともあるでしょう。
今の生活の中で、赤ちゃんの前で「スマホ」を全く使わないというのは、現実的ではないかもしれません。「スマホ」は節度を持って利用し、上手に活用しましょう。
「スマホ」は便利な道具ですが、その使い方次第では、大切な子どもの成長や発達を妨げる可能性があるかもしれないということも、頭に入れておきたいですね。
過去のコラムは、たかさき子育て応援情報サイト「ちゃいたか」・健康コラムのページからご覧ください。
◇【健康コラム】揺さぶられっ子症候群について/2018年8月
◇【保健師コラム】子どもの生活リズム/2018年2月
◇【保健師コラム】視力の発達/2018年1月
◇【保健師コラム】トイレトレーニング/2017年12月
◇【保健師コラム】子どものホームケア/2017年11月
◇【保健師コラム】怒鳴らない子育て活用術/2017年10月